知床工房酒辞典

「花のお江戸は酒屋の盛り

銘酒の四方山話

「花のお江戸は酒屋の盛り」
国中あげて実権争奪戦を繰り広げた戦乱の世は、家康によって、江戸幕府を中心とする封建統一国家として安定した。これにより元禄泰平という平和な時期がやってくると、人々は、芝居見物に興じ、銀キセルで煙草を吸うなど、贅沢な生活を楽しむようになる。酒屋の酒がますます発展する基盤が作られ、需要は濁り酒よりも清酒が多くなっていった。酒造りの技術も発達し「本朝食鑑」に記載されているように、伊丹、池田などの上方の酒の本場では三回に分けて仕込む三段仕込みの醸造が一般化されたのも、この時期である。また四季を通して造られていた酒の中でも、寒造りの醸法が一番優れているとされ、さらには「西鶴織留」にもあるように「米」や「水」にも細心の注意が払われていくようになりました。町民の暮らしが贅沢になり、酒屋の酒が栄えるとともに、居酒屋が繁盛し、花柳界が花盛りとかります。いつの世にも酒の上の狂乱は絶えず、当時の江戸幕府もこれらに対してお触れを幾度ととなくかかげていたのでしたが、酒好きが酒を断つというのは想像以上につらいものとみえ、切実な川柳が詠まれております。「此頃禁酒、死んだ同然 禁酒してみれば興無し雪月花」と。 お酒万歳

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