知床工房酒辞典

「絞りたて「新酒」と熟成「古酒」のお話 

銘酒の四方山話

「絞りたて「新酒」と熟成「古酒」のお話 
先日新潟の蔵元めぐりをして熟成の妙に触れてきました。
「麒麟山紅葉三年熟成吟醸酒」は、しっとりとしたウェットな味がなんとも言えず冷酒にも燗酒にも適していました。
お酒を3年も寝かせるわけですから、その分だけ価値も価格も上がってゆきます。
よくフランスで○○ものの○○は飲みごろだとか、素晴らしい、というお話を聞いた事があると思います。
ワインは日本酒よりも、その年の収穫されたぶどうの品質に大きく影響されるため、ことさら年代物にうるさいのでしょう。
また外国で今、日本酒の静かなブームが訪れているのは、まさにこの熟成酒なのです。
一般的にはひと夏越してから蔵出し「冷おろし」をしておりますので皆さんはほとんど古酒を飲んでいるということになります。
ご安心ください。お酒屋さんに並んでいる酒を選ぶ時に、日付の古い、新しいことで善し悪しを決めるのではなく、
どんな管理でお酒の品質が保たれているのかで諮るべきであって、逆に管理の行き届いた冷蔵庫に入っているほうが、
まろやかでおいしい場合が多いのです。昔のことわざに「○○と畳は新しいほうが…」とありますが、
日本人はボジョレーを代表するように、新酒に目を向けがちですが、物の価値としては熟成のほうが、
その管理や熟成方法によっては大きく変わっていくのではないかと思います。
新しい物も、期待感があって良いですが、長いお付合いもまた、味わいがあって愛着がもてるのではないでしょうか。

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